映画『トランスポーター2』に登場のアウディのモデルと中古相場、マイケル・ゴードンや悪役女優について

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2005年に公開された映画『トランスポーター2』は、『トランスポーター』に続く続編でカーチェイスとアクションと魅力の映画です。本作では、主人公フランク・マーティンの愛車がBMWからアウディへとチェンジしました。そんな『トランスポーター2』に登場するアウディのモデルや気になる現在の中古相場について調べてみました。

また、今回の出演キャストの中でもタフでド派手な悪役女性キャラクターを演じる役者や、話題のマイケル・ゴードンという役者についてもご紹介します。

トランスポーター2でフランクが運転するのはアウディA8の何というモデル?

今回の『トランスポーター2』で主人公の運び屋フランクが愛車としているのは、アウディA8 6.0 W12 クワトロです。フロントにW12のエンブレムが見えるシーンがAるため、そう判断したいところですが、実は劇中車は、通の間ではアウディA8 4.2 クワトロのようです。

アウディA8 6.0 W12 クワトロとA8 4.2 クワトロの違いはというと、前車は6リッターV型12気筒エンジンを搭載しているのに対し、後車は4.2リッターV型8気筒エンジンです。

当時の新車価格でいうと、アウディA8 6.0 W12 クワトロが約1500万円で、A8 4.2 クワトロが1000万円くらいです。

なぜ劇中車がA8 4.2 クワトロかというと、6.0のではなく4.2のアルミホイールが装着されていることからの判断。そのため、4.2にV12のエンブレムをつけたという説が濃厚です。

なぜ4.2にV12のエンブレムをつけたのかは謎ですが、最高級グレードの車を使いたかったが、予算の関係で4.2を使用したということなのでしょうか。

ちなみにカーアクションの激しい車だけに、マニュアルシフトかと思いきや、6ATだそうです。確かにA8 4.2 クワトロにはMTはありません。

アウディ A8 4.2 クワトロのスペック

とは言え、A8 4.2 クワトロも十分に高級車ですし、パワーのある車です。ということで、スペックをみてみましょう。

4.2 クワトロにはボディが少し長いL4.2 クワトロというモデルもあります。しかし、劇中車は取り回しなどを考えると、ショートボディのほうかと思いますので、今回は4.2 クワトロのスペックをご紹介します。

また、映画公開のタイミングから、最初期のモデルのスペックとします。

アウディ A8 4.2 クワトロ 4WD(2004年2月~2005年5月生産モデル)

型式:GH-4EBFMF
全長×全幅×全高:5.06m×1.9m×1.45m
ホイールベース:2.95m
ミッション:6AT
車両重量:1910kg
最低地上高:0.14m
エンジン型式:BFM V型8気筒DOHC
総排気量:4172cc
最高出力:335ps
燃費(10.15モード):6.9km/L
最大トルク/回転数:430n・m(43.8kg・m)/3500rpm
サスペンション形式:前(4リンク式)、後’ダブルウィッシュボーン)
タイヤサイズ:前(235/55R17、後(235/55R17)
ブレーキ形式:前後ともVディスク式
価格:990万円(税込)

カラーバリエーションは、

シルバーレイクメタリック
エボニーブラックパールエフェクト
ナイトブルー パールエフェクト
ノーザンライト パールエフェクト
オイスターグレー メタリック
アークティックホワイト
アトラスグレー メタリック
クリスタルブルーメタリック
バーガンディレッドパールエフェクト
モエロブルーパールエフェクト
ピエモントレッドパールエフェクト

と、かなり豊富ですが、劇中車はおそらく黒いので、エボニーブラックパールエフェクトかと思われます。

アウディA8 クワトロ 4WDの落ち着いた高級感と精緻なデザインは、主人公フランクのクールでプロフェッショナルな人物像ともとてもよくマッチしていますよね。

アウディA8 4.2 クワトロの中古相場

そんな気になる車であるアウディA8 4.2 クワトロですが、映画に登場する型は2004年2月~2010年11月まで作られていたモデルです。そのため、2025年現在からすると、15~20年ほど経った古い車になります。

現在アウディA8 4.2 クワトロの中古車は、それほど多くは市場に出回っていませんが、探せば見つからないということもありません。

気になる相場はというと、状態や走行距離にもよりますが価格帯は55万~150万円程度です。程度の良い車は価格横断に。古い車とは言え、意外と中古価格は低めでびっくり。これなら手が出せない車ではないですよね。

新車価格1000万円の車も、20年くらい経つとこんなに安くなるんですね。ただ、中古車価格は安くても、もとは高級車。壊れた時の分品代や修理代は高額になることをお忘れなく。

それでも、トランスポーター2に登場した憧れの車ということで、思い切って購入してみるというのも人生の思い出作りとしてアリだと思います。

市場ではあまり見つからない希少車を探すなら、まだ市場に出ていない非公開車両から探すといいですよ!思わぬ掘り出し物が見つかることがあります。

非公開車両でアウディA8 4.2 クワトロを探してみる

トランスポーター2に登場するその他の車

『トランスポーター2』にはアウディA8 4.2 クワトロ以外にも、多数の車両が登場しますが、中でも敵役が所有するランボルギーニ・ムルシエラゴは印象的でした。

ムルシエラゴは終盤でタクシーの運転手とともに敵のアジトに潜入したフランクが敵ボスのジャンニが所有する超高級車の並ぶ駐車場のなかから拝借したもの。

その他にもポルシェカイエンやスピードイエローの911ターボのカブリオレなんかもありました。タクシー運転手がちゃっかり拝借し、潰れた自身のタクシーの代わりに、そのイエローのポルシェをタクシーにしちゃってました。

トランスポーター2でアウディが採用された理由は?

前作『トランスポーター』ではBMW735i(E38)が使用されていましたが、『トランスポーター2』以降アウディが採用されるようになります。この背景には、アウディA8 4.2 クワトロの方が、より走りに特化した車であるため、主人公のハードな運び屋とのイメージとマッチしたというのもあるのかと思います。

また欧米では日本でのアウディのイメージと少し異なり、メルセデスやBMWよりもアウディが最も人気があり、多くのハリウッド俳優たちも愛車にする人が多いと聞きます。そういったことも『トランスポーター2』で、アウディA8 4.2 クワトロが選ばれたというのもあるのかもしれません。

それに、一見地味だがクールでスペックが高いという羊の皮を被った狼的な部分が、アウディA8 4.2 クワトロと主人公のフランクともどこかカブるように思えます。

劇中登場のマイケル・ゴードンが実はハーフタレントのユージさんの実の父親?

主な役どころではありませんが、映画『トランスポーター2』にも出演しているマイケル・ゴードン(Michael Gordon)という役者が、実は日本のハーフタレントであるユージさんの実の父親だとのことです。

ユージさんは幼い頃に両親が別れ、母親に育てられました。そして離れ離れとなってしまった父親は『バッドボーイズ2』や『トランスポーター2』などの映画に出演するアメリカ人俳優マイケル・ゴードン (Michael Gordon)さんだというのです。

その証拠に、ユージさんのインスタグラムに父親であるマイケル・ゴードンが紹介されています。

こうやって見ると、マイケル・ゴードンとユージさん、よく似ていますよね!

更に驚くのは、父方(マイケル・ゴードン)の曽祖父は、元ドミニカ共和国の大統領だったアントニオ・グスマンという人物なのだそうです。

ただの大工が得意な爽やかお兄さんかと思っていましたが、なんだかすごい家族ですね。

ただ、マイケル・ゴードンさんがトランスポーター2の中でどの役だったのかは、わかりませんでした。ジェファーソン・ビリングスのSPのうちの一人が似ているような(29分53秒に登場)。残念ながらエンドロールのキャストにも名前は見つかりませんでした。

トランスポーター2の女性悪役ローラの存在感が凄すぎた

そして『トランスポーター2』の中で気になる役者と言えば、強烈なインパクトを残した悪役の女性ローラ(Lola)でしょう。このローラを演じたのはケイト・ノタ(Kate Nauta)という女優です。

ケイト・ノタはアメリカ・オレゴン州セーレム出身の女優で、もともとはファッションモデルでした。ところがリュック・ベッソンに見込まれ、この『トランスポーター2』で映画デビューしたのだそうです。

初めてとは思えない演技力は15歳からはじめたモデルで培った場数のせいでしょうか。なかなかこれほどまでのインパクトは残せない大胆で迫力ある演技です。

トランスポーター2の主要キャストと役柄紹介

トランスポーター2の主なキャストと役柄について紹介します。

フランク・マーティン:ジェイソン・ステイサム

フランクは元特殊部隊の経歴を持つプロの運び屋。冷静沈着で、厳格なルールに従って任務を遂行するスタイルが特徴です。ステイサムの身体能力と演技力が融合し、唯一無二の存在感を放っています。

オードリー・ビリングス:アンバー・ヴァレッタ

政治家の妻であり、息子を狙う陰謀に巻き込まれる母親として登場。繊細な演技で母親としての葛藤や恐怖を表現し、ストーリーに深みを与えています。

ジャンニ:アレッサンドロ・ガスマン

国際的な犯罪組織のリーダーとして、冷酷かつ計画的な一面を持つキャラクター。ガスマンの鋭い眼差しと冷淡な口調が、強烈な悪役像を印象づけています。

ローラ:ケイト・ノタ

ジャンニのパートナーであり、劇中でも特に印象的な存在。セクシーで危険な暗殺者として、その存在感とスタイルはシリーズ屈指の強烈さです。

タルコーニ警部:フランソワ・ベルレアン

フランクの旧友であり、警察官としての良識とユーモアを兼ね備えたキャラクター。シリーズを通じて安心感と緊張感を絶妙に調和させる存在です。

ジェファーソン・ビリングス:マシュー・モディーン

アメリカ政府の要人で、オードリーの夫。息子ジャックを通じて事件に巻き込まれ、国家的陰謀の鍵を握る存在として描かれます。

ジャック・ビリングス:ハンター・クラリー

フランクが警護を担当する少年。無垢な存在でありながら、事件の中心に巻き込まれる重要なキャラクター。

ステイプルトン:キース・デイヴィッドジェイソン・フレミング

政府関係者のひとりで、ビリングス一家の周囲で動く謎めいた人物。物語の展開に影響を与える立ち位置にあります。

ディミトリ:ジェイソン・フレミン

ジャンニの部下の一人で、行動的な悪役としてフランクと対峙します。

トランスポーター2の日本語吹き替え声優

続いて、トランスポーター2の日本語吹き替えの声優もご紹介しておきます。日本語吹き替え版でも多彩な声優陣が参加しています。各キャラクターの個性を巧みに引き出し、原語版に劣らない迫力と感情表現を実現しています。

フランク(ジェイソン・ステイサム):山路和弘
ジャンニ:小杉十郎太
ローラ:朴ろ美
オードリー・ビリングス:岡寛恵
ジェファーソン・ビリングス:宮本充
ジャック・ビリングス:杉本征哉
ステイプルトン:手塚秀彰
ディミトリ:いずみ尚
タルコーニ警部:小島敏彦

プロの声優による迫力ある演技は、アクションの臨場感やキャラクターの奥行きを際立たせ、日本語版ならではの魅力を最大限に引き出しています。洋画は吹き替え版が好きという方がいるのも、こうしたプロの声優さんの卓越した技術力があるからといえるでしょう。

さいごに

トランスポーター2での主人公フランクの愛車が何なのかがわかってスッキリです。しかも、まさかのV12エンブレムを付けたアウディ A8 4.2 クワトロだったということも驚きです。

そしてそんなアウディ A8 4.2 クワトロの中古相場が、意外と安いというのも嬉しい驚き。これならフランク気取りでA8 4.2 クワトロを乗り回せそうです。

そして、強烈なインパクトを与えたローラ役の女優ケイト・ノタが、このトランスポーター2が映画デビュー作だったことやマイケル・ゴードンという噂の俳優が、ハーフタレントのユージさんのお父さんだったこともびっくりでした。

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そんなこんなを思い浮かべながら『トランスポーター2』を観ると、また違った楽しみ方もできそうです。

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