岩井俊二の映画『ラストレター』あらすじとキャスト ロケ地はどこ?

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2020年公開の岩井俊二監督の映画『ラストレター』の特報と予告編の動画が公開されました。原作は岩井監督自身が書かれたもので、新海誠監督に「岩井俊二ほどロマンティックな作家を、僕は知らない」と言わしめるだけの岩井美学満載のロマンティックな仕上がりに。この映画の切なさは予告映像だけでも胸が苦しくなってくるほどの切なさがにじみ出ています。

そんな映画『ラストレター』のあらすじやキャスト、ロケ地などについて紹介してみたいと思います。

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ラストレターのあらすじ

裕里の姉の未咲が亡くなった。裕里は葬儀の場で、未咲の面影を残す娘の鮎美から、未咲宛ての同窓会の案内と、未咲が鮎美に残した手紙の存在を告げられる。

未咲の死を知らせるために行った同窓会で、学校のヒロインだった姉と勘違いされてしまう裕里。そしてその場で、初恋の相手である鏡史郎と再会することに。

勘違いから始まった、裕里と鏡史郎の不思議な文通。裕里は、未咲のふりをして、手紙を書き続ける。

その内のひとつの手紙が鮎美に届いてしまったことで、鮎美は鏡史郎と未咲、そして裕里の学生時代の淡い初恋の思い出を辿りだす。

ひょんなことから彼らを繋いだ手紙は、未咲の死の真相、そして過去と現在、心に蓋をしてきたそれぞれの初恋の想いを、時を超えて動かしていく…。

〈『ラストレター』公式サイトより〉

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ラストレターの原作

 

映画『ラストレター』の原作は、岩井監督が書き下ろした小説『Last Letter』です。この小説は既に発売されていますので、映画のストーリーをより詳しく知りたい人は、手にとって読んでみるのもいいと思います。

映画を見る前にストーリーを知りたくないという方もいるかもしれませんので、そういった方は、映画を見終わった後に読んでみるといいでしょう。

限られた時間内で表現される映画では、登場しなかったエピソードなども小説には含まれていたりします。このエピソードを知っているがゆえに、映画内のふとしたシーンや役者の仕草が意味するものに気付けることもあります。

特に『ラストレター』のような原作と監督が同じ場合は、そういった「気づく人にだけ気づいてもらえれば」といった小さなポイント映像として盛り込むのではないかと思います。

そうした小さな発見も映画を見る楽しみにつながったりしますから、小説『Last Letter』の方もぜひ読んでみてほしいと思います。

ラストレターの豪華キャストたち

映画『ラストレター』のキャストをご紹介しましょう。

時間をまたいでストーリーが進むので、同一人物の学生時代と現代とをそれぞれのキャストが演じています。また、自身の学生時代の役とその後の母親となったあとの娘役を同一キャストが演じていたりします。こうした時間をまたぐ映画の中でキャストが一人二役をしているとこんがらがってしまうこともあるので、しっかり役どころを把握しておいてください。

〈現代〉

裕里(松たか子)
鏡史郎(福山雅治)
鮎美・未咲の娘(広瀬すず)

〈回想・学生時代〉

裕里(森七菜)
鏡史郎(神木隆之介)
未咲(広瀬すず)

これが現代と回想シーン(学生時代)とのメインのキャストです。

松たか子は『四月物語』で過去に岩井監督作品で主人公を演じており、22年ぶり2度めのキャスティングです。福山雅治、広瀬すず、神木隆之介、森七菜は岩井作品初登場です。

注目のキャストは森七菜

ここで注目なのは、森七菜でしょう。

森七菜(もりなな)の簡単なプロフィールをご紹介すると、2001年8月31日生まれ、大分県出身。2016年夏にスカウトされ、その後すぐに行定勲監督のネスカフェのWebCMの出演。翌年2017年に園子温監督のAmazonプライムビデオのオリジナルドラマ『東京バンパイアホテル』で女優デビュー。同年7月に映画『心が叫びたがってるんだ。』で映画初出演、同年10月にはドラマ『先に生まれただけの僕』でテレビドラマ初出演とトントン拍子に各オーディションに合格。

2018年8月に映画『Last Letter』のオーディションを勝ち抜き出演が決定。岩井監督にも『この子しかいない』と選ばれました。また、同年12月には、新海誠監督のアニメーション映画『天気の子』のヒロイン天野陽菜役にオーディション参加者の中から抜擢されるなど、今最も勢いのある女優さんです。名だたる監督たちからも引っ張りだこなだけに、今後の活躍が大いに期待されます。

意外なキャストも出演

それではメインキャスト意外のキャストもご紹介しましょう。

ここで意外なキャストが登場するのですが、それは誰かといいますと、『エヴァンゲリオン』の監督である庵野秀明氏です。実は庵野氏はわりとこれまでも映画にもちょろりと出演されています。宮崎駿監督の『風立ちぬ』では、主役の堀越二郎の声もやられていました。アニメーターだったり監督だったり声優や役者もやるなど、かなり多才な方ですね。

その他、歌手の水越けいこさんや小室等さんも出演されています。

ちなみに、『ラストレター』のプロデューサーは、これまた現在売れっ子の川村元気氏です。プロデューサーとして数々の映画やアニメ作品をヒットさせています。最近では、『未来のミライ』や『天気の子』も手掛けています。

そして、音楽は『スワロウテイル』 や『リリイ・シュシュのすべて』でも担当された小林武史氏が久しぶりに担当されています。

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ラストレターのロケ地

ラストレターのロケ地が気になるところですが、予告の映像からもかなり自然豊かな場所であることが分かりますよね。この映画のロケ地は、監督の出身地である宮城県仙台市をはじめ、大崎市、白石市です。

もう少し具体的に言うと、

  • 宮城県白石市沢端町の沢端川
  • 宮城県仙台市泉区のゆりの木公園
  • 宮城県仙台市青葉区の私立常磐木学園高校
  • 宮城県仙台市青葉区一番町の商店街
  • 宮城県大崎市の大崎市図書館
  • JR仙台駅東口そばの東北福祉大学仙台駅東口キャンパス付近

もう撮影が終わってしまいましたが、7月、8月は仙台市、大崎市、白石市でエキストラの募集もあったようです。

ということで、『ラストレター』の主なロケ地は宮城県でした。

ラストレター 公開日・公式サイト

映画『ラストレター』の公開日は2020年1月17日です。

そして、映画『ラストレター』の公式サイトはこちらです。

https://last-letter-movie.jp/

映画『ラストレター』の中国版があるって本当?

ところで、岩井俊二監督が撮った中国版『ラストレター』があるという噂をご存知でしょうか?

そうなんです。実は映画『ラストレター』は2018年11月9日に中国版が公開されているんです。岩井俊二監督の作品は中国でもとても人気が高く、初の中国映画として『?好,之華(チィファの手紙)』(『Last Letter』の中国語版)が制作されました。もちろん、キャストは中国の俳優さんたちで、周迅、秦昊、張子楓、胡歌など、中国では有名な錚々たる役者さんたちが出演されています。

つまり、2020年に公開される映画『ラストレター』は、日本版『ラストレター』ということです。

まとめ

公式トレーラーに既にネタバレ要素がちらりとありますが、ストーリーというより岩井美学の世界観にどっぷりと浸ることこそが、岩井監督作品の楽しみ方ではないかと思います。見終わった後は、自分の人生はけして映画のようではなかったかもしれないけれど、そんな自分の人生までもが尊いもののように感じていることでしょう。

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